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テニス全米オープン女子シングルス大阪なおみ選手優勝 [日本の未来、経済、社会、法律]

テニス全米オープン女子シングルスで大阪なおみ選手が強豪セレーナ・ウイリアムズ選手を破って優勝しました(2018910日読売新聞夕刊)

 

(1)大阪なおみ選手は、正々堂々の戦いぶりで見事決勝戦で相手方選手を撃破し、優勝しました(二〇一八年九月八日)

 

(2)相手方選手は試合中主審に暴言を吐き、ラケットをコートに投げつけるなど主審の審判への不満を自分の感情をコントロール出来ない様で公衆の面前で見せつけました。テニスの女王らしからぬ振る舞いです。テニスでは反則が試合中のコーチング、ラケットなど用具の乱用、暴言、暴行で、これらに対しては一度目は警告、二度目はポイント、三度目以降はゲームの相手方への譲与、退場の宣告、罰金です。セレーナ選手は三度の反則を取られ、ゲームを失い、罰金を科されました。

 

(3)観客の多くはセレーナを応援するあまり、反則を取られるたびにブーイング(the boos and whistles を行い、表彰式の時までブーイングを続けました。

 

(4)大阪選手はインタビューで、みなさんの期待通りの結果にして上げられなくてごめんなさいと謝りました(“I know everyone was cheering for her and I’m sorry it had to end like this”)

 

(5)セレーナ選手も観客もなおみ選手のこの対応に我を取り戻して、なおみ選手の偉業を賞賛しました。

 

(6)アメリカメディアは、男性主審はセレーナ・ウイリアムズ選手を女性故に差別したのかで甲論乙駁です。主審は審判規則に厳格に従ったまでで、全米オープンで主審が男女差別をするとか、そのような人物が主審に選ばれていると思うとか、そう考えること自体がアメリカ人が自分のプライドを自分で傷つけている行為であることに気づかないはずがないと思います。

 

 大阪なおみ選手は父親はハイチ系アメリカ人、母親は日本人の国籍日本の日本人です。母方の祖父は根室の漁業組合の理事長で、テレビインタビューでは孫の活躍に目を細めていました。なおみ選手は寿司やトンカツが大好きという二〇歳の女性です。

 

 筆者が少し驚きかつ感銘を受けたのは、なおみ選手の上の(1)(4)の行動が、筆者の感じる「日本人らしい行動」そのものだったからです。フェアープレーに徹し、敗者の思いに感情移入するというのは、日露戦争で乃木将軍が敗軍の将たるスッテセル将軍に軍人としての礼を尽くしてみせた行動と同じでありましょう。日本武士道の精華であり、英国騎士道の精華に通じるものであるとおもいます。このような日本人の形質は世代を超えて受け継がれて来たものであり、また受け継がれてゆくものだと感じました。

 

 

 

 



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